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脳出血や脳梗塞、つまり脳卒中を起こすと、手足が動きにくくなるか、まったく動かなくなる症状があります。 これを「麻痺・まひ」といいます。 麻痺は、脳の障害部位とは反対側の手や足にみられることが多く、その程度は、手足の運動を司る神経が、脳卒中によってどれだけダメージを受けたか、その部分はどこかによって異なります。 脳卒中の病状が落ち着いたあと、麻痺は徐々に改善していきますが、その回復の過程は、脳損傷の程度や部位、患者さんの年齢などによりさまざまです。 例えば、発症後、1週間たった2人の患者さんの手足の麻痺がまったく同じ症状であったとしても、最終的に同じ程度まで改善するとは限らないのです。 私はリハビリ(訓練)を続ければ、麻痺は必ず治る。 時間はかかるかもしれないけれど元に戻るときが来る、と考えていました。 発症から2ヶ月で杖無し歩行の練習が出来るようになり、上肢にも僅かな動きが見られるようになりました。 そして4ヶ月目には戸外でも300m程度の歩行が可能となり、手も補助的に使えるようになったので、5ヶ月足らずで退院して自主訓練に切り替えました。 自主訓練の効果は通勤勤務の再開で飛躍的に現れました。 退院から半年ほどで、歩行が500mに伸び、殆どの事が両手で出来るようになったのです。 このまま行けば、まもなく発病前に戻れると感じていました。 そして発症から半年少し過ぎた頃に、身体障害者手帳の交付申請に必要な診断書をもらうためにリハビリ科を受診しました。 上下肢の動きをテストし、問診も受けました。 申請手続きが完了して数ヶ月後に手帳が交付されたのです。身体障害の程度は2級でした。私の場合は、上肢3級下肢4級で合算して2級のようです。 でも驚きました。1級・2級は重度障害です。 自分ではもっと回復していると思っていたからです。 そして、さらなる驚きは、この時期以降、障がいの等級が下がるほどの回復はしていないように感じる事です。 なお、介助なしで家庭生活が可能で、一人で電車通勤し、元の職場に復帰出来ていると言うことで障害年金の対象にはなりませんでした。 発症から6年が経過して思うのは、私の麻痺も、身体障害者手帳を交付された時点で「症状固定」したのではないかと言うことです。 勿論、回復を諦めたのではありませんから、日常生活でのリハビリは続けていますし、歩く訓練も継続しています。 さて、脳出血や脳梗塞による脳血管障害の健康保険によるリハビリは発症から原則半年までです。 これは、麻痺の改善が急速に進むのは発症から2・3ヶ月まで。 そして6ヶ月で回復がほぼ終了する。 そして、この時点で「後遺症がほぼ固定」する人が殆どである。という医療現場の意見によるのです。 また、このことは身体者障害者手帳や障害年金で言う「症状固定」とも関係していると考えます。 「症状固定」とは、麻痺や傷病の症状が安定し、医学上一般に認められた医療を行っても、その医療効果が期待できなくなった状態、つまり、その傷病や麻痺の症状の回復・改善が期待できなくなった状態を言います。 つまり、私たちのように脳出血や脳梗塞でおきた障がいは、リハビリを受けても一定の期間で症状が固定すると言う考えで、脳血管障害の場合は、初診から6ヶ月で「症状固定」するとされます。 だから、発症から6ヶ月目が身体者障害者手帳の障害認定日とされます。障害年金も同じです。 私は体験から、6ヶ月で「麻痺の状態が固定」するとは思いませんが、ある時点で「症状固定」は起きるように思います。 ある時点で、これ以上は回復しないかもしれませんが、何もしないでいると動きは悪くなるのは速いと思います。せめて一番良いときの状態を維持する動作は続けなければなりません。 麻痺には、急性期・回復期・慢性期・維持期があると痛感する今日この頃です。 |
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