「失った機能の補助」とは「痲痺のない手を痲痺手の補助として使えるようにする」ことではない


「失った機能の補助」とは「痲痺手を痲痺の無い手の補助として使えるようにする」ことである、と考えるべきである。

 脳出血や脳梗塞によるリハビリテーションの目標は、『失った機能の回復だけではなく、残っている機能を訓練して、失った機能の補助をすることだ』と言う医療関係者がいます。

 しかし、「手足を動かす機能を失う」ことと「手足そのものを失う」ことは全く異なります。

 「失った手足」は元に戻りませんが「失った機能」がリハビリで回復する可能性があることは実証されているのです。

 すると、「失った手足の補助」ということはあり得ても「失った機能の補助」ということはあり得ないことになります。

 つまり脳出血や脳梗塞で上下肢の機能が麻痺した場合のリハビリテーションは、機能の回復のみが目標であるべきなのです。

 
 何かの病気で治療を受けるのは、完治させてほしいからで、半年も入院治療を受けて、改善も回復もしなければ、治療に疑問に思うのが正常な心だと思うのです。

 ところが、脳出血や脳梗塞で上下肢が麻痺して半年近く入院リハビリテーション医療を受けても完全回復する人は非常に少ない。

 
 私たちは麻痺側の手足をなくしたり使えなくなってしまったのではありません。動かせないだけです。

 動かせない手足を動かせるように治療するのがリハビリテーション医療ではないでしょうか。

 その証拠に、リハビリで歩けるようになる人は非常に多い。

 しかし、麻痺手が動くようになる人は少ない。何故でしょうか。


 非麻痺側と麻痺側の両足を使わないと歩けないから、歩く訓練は麻痺側の訓練もすることになります。

 だから、歩けるようになる人が多いのです。

 手は非麻痺側の訓練に重きを置き、麻痺側を訓練しないから、動くようにならないのです。


 
 私は回復期病院で訓練を受け、麻痺手が少し曲げられるようになり、麻痺手で顎が触れるようになりましたが、実用にはほど遠い回復でした。

 実際の日常生活で両手を使うのが一番良いリハビリだと医療関係者にアドバイスされて、退院。

 自宅や通勤電車、仕事場で必ず両手を使うようにしました。

 片手動作よりも使い難いし時間が掛かりますが、頑張れば必ず回復するとの思いで続けたのです。

 そして少しずつ改善し、数ヶ月後には殆どのことが両手で出来るようになっていました。

 とにかくマヒ手に作業をさせるのです。それが作業療法です。

 先ずはマヒ手にペットボトルか缶ビールか缶コーヒーか当事者の飲みたい物を無理にでも握らせてください。

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