障害受容を誤解しないでください


障害とは、「あることをするのに、さまたげとなる状況」。

 脳梗塞や脳出血などになると、片側の肢体が不自由になる。これは手足の動きが脳の傷害によってさまたげられたからである。

 しかし、リハビリすることでこの「さまたげ」が減少する、つまり障害となる麻痺が改善・回復することが実証されています。脳には可塑性があるからです。

 だから早い段階で「障害を受け入れさせる」ことは麻痺の回復をあきらめさせることになるのです。

 手足の不自由さを改善・回復させるためにリハビリするはずです。諦めさせられる患者は気の毒です。


 『障害受容』という言葉がありますが、元になっているのはキューブラー・ロスの『死の受容のプロセス』です。

 この『死の受容のプロセス5段階』説を、『障害受容の5段階』として日本で広めたのが誰かは知りません。

 しかし死に至る病気になることと、脳梗塞や脳出血などで手足が麻痺することは全く異なります。

 「死に至る病気」になると、回復する可能性は殆どない。しかし「手足の麻痺」は回復の可能性

は非常に大きいのだから。


 私は発病から16年を過ぎましたが、『障害受容の5段階』説には全く当てはまりません。そして、未だに障害を受け入れてはおりません。

 全面回復を信じて訓練を続けています。

 このことを公言すると、「機能改善への固執」と言われるかもしれません。

 リハビリの専門家には、麻痺の手を諦めて反対の手を訓練して立ち直った書道家がいるとか、調理師がいるとか言われそうです。

 でも、「機能改善への固執」と「障害受容」は分けることも必要です。

とにかく訓練しないと手は動くようになりません。

 兵庫医科大学の道免和久教授は、私を勇気づける記事を書いておられます。

障害とともに生きる心を学ぶ会
~いわゆる「障害受容」について再考する・・・~
http://www.bekkoame.ne.jp/~domen/kokoro


 麻痺がある程度回復すると不自由はあっても自立できます。

 そして、この不自由つまり障害は現実にあるのですから受け入れとかではありません。

 この障害を減らす為に、両手を使い姿勢よく歩こうと努力を続けるのです。

 障害受容とは、麻痺改善をあきらめるのではなく、不自由を減らす為に努力を続けることだと思います。




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