洋室よりも和室の生活を訓練すべきです


 私が脳内出血で左側の手足が麻痺したとき、急性期病院の療法士にお願いしたのは「昔のように畳の部屋で生活出来るようになりたい」と言うことでした。

 このための訓練を発症から20日足らずで始めたのです。

 畳で生活するには、立った状態から床にしゃがんだり立ち上がることが出来る必要があります。

 布団から起きあがる時に、ベッドのように柵を使うことも出来ないので布団で寝起きするのは難しい。

 とにかく、畳生活はベッドやソファーの洋風生活と比べると大変な苦労を強いられます。


 でも私は畳生活が出来るように訓練することに挑戦したかったし、急性期の女性療法士は一所懸命に指導してくれました。

 発症から1ヵ月で外泊を許可されたとき、妻に少しは助けてもらいましたが、畳の部屋に布団を敷いてもらって寝ることが出来たのです。

 私が言いたいのは、『ハビリ病院では、患者の自宅を見聞してベッド生活出来るように部屋を改造させることが多いように思う。ベッド・ソファー生活の方が麻痺のある人にとっては楽である。 しかしベッド・ソファー生活を前提とした訓練をするのではなく、私のような畳生活を前提にした訓練を行うほうが回復は進む』と言うことです。

 私の家は、何処も手を入れませんでした。トイレも浴室も。階段は最初から手すりを付けていましたが。

 発症から4ヶ月半でリハビリ病院を退院し、発病前と同じように生活したいとの思いは達成されました。

 
 日本の家屋は小さい部屋で構成されており、あちこちに段差がある上に家具が所狭しと並んでいるため、車椅子での移動は殆ど不可能です。

 だからこそ狭い家を改造してもあまり意味がなく、改造なしに元の生活に戻れるように訓練を頼み、療法士達が答えてくれたのです。

 それにしてもリハビリ病院を退院して20日で電車通勤を開始し、しかも通常勤務を毎日続けていることを知った病院関係者は驚いたそうです。


 発病から8年が過ぎた今、和室に布団を敷いたりたたむのは妻に頼まずに自分で行っている。
 
 ご飯は、左手に茶碗を持って右手で食べている。
 
 キーボードも急がなければ両手十指で入力している。
 
 日常生活は全て自立しています。


 闇雲に「長距離を歩いたり手を動かす」ことは危険ですが、通常の日常生活動作には体を痛めるような危険はありません。

 発病前と同じように日常生活動作を行う努力をすることが一番のリハビリです。

 リハビリはいつから始めても良いのです。

 今から日常生活動作に挑戦しましょう。

 歯磨き・洗面・着替えでは両手を使いましょう。

 起きて日常生活をキッチリとしていれば、無理に外で歩かなくても筋力が落ちて歩けなくなることはありません。

 とにかく部屋の中での日常生活全てが自立出来るように両手両足を使いましょう。 .

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