麻痺の回復は退院後も続きます


退院後は、昔のような生活を続けることが最大のリハビリだと教えられ、施設や病院で訓練を受けることはしませんでした。

そして、2年少し通勤を続けましたが、この間に歩行能力の進展は見られないように感じました。しかし、退院時は、ほんの少ししか動かなかった左上肢は目覚ましい回復をしたのです。

麻痺の左手でつり革を握って立っていることが出来るようになりました。
左手でドアーのノブを回して開けることも出来るようになりました。
エレベーターのボタンを麻痺手で押すことが出来るようになりました。
家庭では、自分で布団を敷くことも出来ます。入浴の時には湯船に入り、両手でタオルを持って背中を擦ることも出来ますし、濡れタオルを両手で絞ることが出来るようになりました。

握力は現在、成人女性と同程度の30キロはあります。
しかし、グーは素早くできてもパーには時間がかかります。


痲痺を改善させて家庭生活に復帰させることが回復期リハビリテーション病院の責任と思います。

発病前の動作が元通りに出来るようになって退院する人は殆どいないと思います。すると、どの程度の回復なら日常生活が可能だと思うのでしょうか。

このことは重要です。この考えの違いが訓練の内容に関係すると思うからです。


先ず歩くこと。
歩くことが出来れば歩容はどうでも良いのではありません。

歩けないよりも、歩かれるようになることは嬉しいことです。しかし正しい歩行を覚えないと、後々足腰などに異常を来すことになります。


次に、手です。
右利きの人の右手が痲痺すれば何も出来ないからと、利き手交換で痲痺のない左手を使えるように訓練します。
 
利き手交換の訓練で作業療法が終了した、と大間違いを犯す病院が多いのはどういうことでしょうか。

訓練室では麻痺手の訓練をさせるべきで、利き手交換などは自主訓練させるべきなのです。

特に入院リハビリを担当する療法士さんは、基本動作を十分に指導し、後は退院後に自主訓練で少しずつでも元の動作に近づくようなアドバイスを含めた指導を行って欲しいと考えています。


退院された皆さん、正しい訓練を続ければ緩やかでも回復は続くのです。
いつまでも諦めないで正しい訓練を続けましょう。

障害があることを受容して、痲痺回復を諦めなさい。そしてそれなりの生活を楽しめるように努力しなさい。などはよほどの重症患者にしか当てはまらないのです。

多くの人は努力することで一歩ずつ回復するのです。

画像

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 4

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)
面白い
ナイス

この記事へのコメント