麻痺改善には確たる目標と目標達成のための努力が必要です

私は、『どうしても職場復帰したかった』

 脳被殻出血で倒れてから、救急病棟で少し記憶が戻ったときには「暫くは会社が休めるのかな」と思いました。しかし手術を受け数日が経過すると「早く会社に戻らないと大変なことになる」と、必死でリハビリに取り組みました。

 倒れてから一ヶ月半で杖歩行が何とか可能な状態で回復期リハビリテーション病院に転院しました。翌日にはPTの指導で杖なし歩行を開始し、病院内の廊下の歩行と並行して階段の上下を行いました。一段二足ではなく、普通の人と同じ足の運びです。二週間ほどで病院の建物の外周を歩き始めました。全てPTの見守りがあります。

 転院して一ヶ月で、一人で建物の外周歩く許可が出ました。この病院の建物の外周は約120mでした。外回りを歩く練習を始めた時には1周を3分で歩いていました。と言うことは40メートルを1分で歩いていたことになります。ちなみに健康な人は80メートルを1分で歩くと言いますから、半分のスピードになります。

 それ以来退院までの2ヶ月、1回に3~4周歩いていました。距離に治すと1回に約400mです。要時間は約10分になります。この距離が一人で歩かれれば退院後に自宅から駅まで行けるのです。また、歩くときは4階の病室から地上まで階段で下りて、外周歩行が終われば階段を上がって病室に戻っていました。
 
 京阪神の電車のホームは階段が多いから、職場復帰には階段の上下が不可欠です。だから、朝昼夕の3回を毎日繰り返していました。このことは、小休止を入れると、1km程度の歩行は可能だと言うことです。片道が500mだと往復で1kmになります。

  会社から500m程度の範囲に、食事処・銀行・郵便局・地元スーパー等があり非常に便利です。自宅近辺も似たようなものです。つまり、500m程度の歩行が可能になれば、日常生活では殆ど不自由はありません。

 退院から2週間、左手は補助としてしか使えないのですが、電車通勤で職場復帰を果たしたのです。仕事は設計ですが、図面も計算書も報告書も全てPCで行いますから、取りあえずは麻痺のない右手だけで作業が可能です。しかし現実には両手が使えないと出来ない事が多いので兎に角両手を使い続けました。復帰から2年少し休むことなく勤続し、05年の9月に定年退職しました。



この記事へのコメント

ざっくん
2015年05月19日 07:54
私は独り暮らしができることでした。
仕事復帰は諦めていました…。自営のクラフト系の職人でして、ちょっとばかしハードルが高すぎる、と思いましたので。
私にとっては相当な妥協だと感じましたが、医師やセラピストからは即座に無理と宣言されました…。
マサおじさん
2015年05月19日 11:50
ざっくんさん
医師やセラピストは無理だからどうしろと言ったのですか。現在はどの様に生活されているのですか。
ざっくん
2015年05月20日 08:25
ご心配をおかけしたようで申し訳ありません。ありがとうございます。
実は色々考えてくれたみたいで、入院中に介護保険の相談、障害者手帳の申請をして頂きました。(入院後2ヶ月位、急性期病院で。本当に無理と思ったのですかね)
現在は不自由は感じていますが、なんとか独り暮らしはできています。
マサおじさん
2015年05月20日 09:10
ざっくんさん
何れにして一人暮らしが出来るようになられて良かったです。