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zoom RSS 患者に不安を与える言動をしてはいけない!

<<   作成日時 : 2010/01/11 17:12   >>

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 脳出血や脳梗塞という事態に遭遇した患者は、「何が起きたのか」、「どうしてこうなったのか」と考えます。
 これは、症状の説明を自分の知識,経験の中から探り出そうという過程なのです。

 脳出血や脳梗塞は治らないと聞いたことがある。
 寝たきりや歩けずに車椅子生活のなってしまったり、手が固まって動かない人も見たことがある。
 等々、脳出血や脳梗塞に対する知識や後遺障害に対する不正確な知識を持つ人ほど不安が募る。 
 本人だけではなく家族も同じである。

 特に患者本人が「心理的な悪化サイクル」に陥ると麻痺の改善も進まなくなる。

 
 さて、脳出血や脳梗塞を起こしたときの担当医は、患者や家族にどう対応すべきか。

 発病時の医師の説明は、特に気をつけて患者を「心理的悪化サイクル」陥らせないようにする工夫が必要である。
 病気になったこと自体大きなストレスであり、病者は常に対処を迫られている。

 対処がうまくいくと効率の良いリハビリテーションが出来るが、上手くいかない場合は直るはずの後遺障害が治らないと言うこともあり得る。

 従って医師の言葉は、患者の「病気としての回復」と「麻痺の回復」に良い影響を与えるものである必要がある。

 この病気による後遺障害は、きちんと訓練すれば必ずコントロールできることを強調すべきなのだ。
 そしてリハビリテーションでは、患者の対処をほめることも必要である。


 5年前に脳梗塞になった女性が発症当時、担当医に聞いたそうです。
 「先生、血管が詰まって、こんなになったのなら、詰まりがなくなれば、治りますよね」と。

 するとその医師が言ったそうです。
 「う〜ん、つまって血液が行かなくなった脳は、壊死してしまってるんですよ」。
 「たとえば、冷蔵庫の野菜室で、腐ってしまったキャベツが元に戻らないのと同じに考えて下さい」と。


 脳出血や脳梗塞を起こすと傷害を起こした脳細胞が壊死するのは事実ですが、リハビリテーションをすることで新たな機能が生き残った脳に再構築されて、動くようになる可能性が多いことを説明すべきです。

 この女性は医師の言葉をよく理解して自らリハビリの意欲をなくしました。
 杖と装具で何とか移動は可能なようですが、『現在も肘は曲がり、手は握ってグーの状態でパーが出来ない』とのこと。

 
 もっと端的に、『あなたの手は動くようにならない』と言われた人は意外に多いと聞く。

 こういう不用意な言葉を使う理由は何でしょうか。
 一つは、脳出血や脳梗塞で半身不随(片麻痺)になると、破壊された神経細胞は再生しないから、片麻痺は治療しても回復はしない、との古い知識しか持ち合わせていない。
 もう一つは、回復の可能性を話しても、後に回復が見込めないときに訴えられる事を恐れて、マイナーな話をするかの二つだと思う。

 あるいは両方かもしれないが、患者を心身両面から救うのが医師の使命であるから、患者に不安を与える言動は厳に慎むべきである。


 私の場合、
 「命は助かった。あとはリハビリ次第です」。
 「10日ほど此処で様子を見ますが希望があれば担当のナースに言ってください」。
 と言われた。

 この10日間で、ナースの介助があればベッドと車椅子の移動が可能となった。
 食事は車椅子に座ってテーブルで摂り、車椅子を押してもらってトイレで用を足せるようになっていたのである。

 担当医の言葉を信じて自らの意志でナースに頼んだ結果、動作が可能になったのである。
 転院の頃には、ベッドと車椅子の移動は全介助ではなく見守りに近かったのであるが、ことある毎にナース達が褒めてくれていたことを思い出す。


 医師などの医療関係者は、患者が「心理的悪化サイクル」陥らせないようにする工夫が必要であることを、発病から7年目を前にして思い出したのである。


 先にお話しした『腐ったキャベツ』は次の記事にあります。
 作成日時 : 2008/12/18 15:46
 http://12346529.at.webry.info/200812/article_39.html







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