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zoom RSS 自分で手足を動かせない患者さんの治療を行うのがリハビリテーション科

<<   作成日時 : 2017/06/16 08:00   >>

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突然ですが、“ディスモビリティ”つまり"Dis-mobility"をご存知ですか。これは"mobility"の否定形です。そして"mobility"は"mobile"の名詞です。
"mobile"は、ご存じモバイルフォンやモバイルパソコンのモバイルです。

モバイルとは、move+ableのことで「動かすことが出来る」という意味の形容詞です。だから、"Dis-mobility"とは、「動かすことが出来ないこと・動けないこと」という名詞なのです。

さて、リハビリテーション医学の立場からは、リハビリテーションの本質は"Dismobility"すなわち「動けないこと」に対する治療です。
言い換えれば、リハビリテーション科で主に取り扱っていることは、「自分で動けない患者さんを治療」する診療科と言うことになります。

つまり、『自分で手足を動かせない患者さん』の治療を行うのがリハビリテーション科です。


近年、医療技術の進歩に伴い、救命・治癒できる疾患が増えてきていますが、一方ではいろいろの病気による後遺症のために、一人で思うように動けず、日常生活が著しく制限された患者さんが増加しています。

リハビリテーションの本質は、『自分で手足を動かせない患者さん』の治療なのです。ところが、利き手が麻痺すれば食事も出来ないし何も出来ないから「利き手交換」の訓練をして、麻痺の無い手での片手動作を習得させる。

そして、このことを「残された能力を最大限に引き延ばす治療」だと称して、麻痺手の治療をしない病院が多く、したがって麻痺手が動くようにならない人が多いのです。しかし、私のように利き手ではない左手が麻痺しても動くようになる人が少ないと言います。

非利き手が麻痺した患者は利き手交換の訓練は不要なのですから、麻痺手の治療に専念すれば回復する人が多いと思うのですが、こちらも動くようになった人が意外に少ないのは何故でしょうか。


私は、麻痺の左手を訓練してもらったが、入院リハビリでは僅かに動くようになっただけです。3ヶ月経過した時「実際の生活で両手を使うことが麻痺手を回復させる」との指導を信じて退院しました。

退院後に忠実にそのことを実行して、脳出血から一年後には麻痺が残るものの、ほとんどのことが出来るようになった。両手を使う努力を続けるだけです。

入院リハビリでは、少しだけ麻痺手が動くように指導すれば良いのです。そして、退院後は両手を使う努力を本人が実行するのです。

ディスモビリティをモビリティに戻すのがリハビリテーションの本質です。
「残された能力を最大限に引き延ばす」などは治療ではありません。
もちろん利き手を切断した人には有効な訓練かもしれませんが。

回復期リハビリでは2〜3ヶ月で、“CI療法適用基準”程度まで動くように治療すべきだと考えています。

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