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help リーダーに追加 RSS 「マングローブ」とは、特定な木の名称ではありません。

<<   作成日時 : 2009/01/13 15:13   >>

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 「マングローブ」とは海水と淡水が入り交じる沿岸に生育する植物群の総称を指します。
したがって「マングローブ」とは、特定な木の名称ではありません。
高山植物とか湿原植物などと同じ意味あいの呼称です。

 では具体的にどんな植物群のことでしょう?

1.【マングローブの特色】
 (1)大気中に根を出す呼吸根を持つ。
 ふつう植物の根は、水を求めて地中に広く深く伸びていきますが、「マングローブ」の根は、それとは違うんです。種類によって様々な根がありますが、 「マングローブ」は大気中に根を出して呼吸をしているんです。タコ足のような「支柱根」をもつものが映像ではよく見ますね。

 (2)胎生種子植物である。
 「マングローブ」のうちヒルギ科・アエギアリティス属の種類は、花が咲いた後に果実はなるが、その中に種子はできません。受精してできた胚が、果実の外側に角を生やしたような格好を
した担根体を伸ばしていきます。この担根体が種子というわけです。種子とはいえ、これは根をつくるもとになる気管なんです。このように母樹についたまま新しい植物体ができることから、これを胎生種子と言っています。
 成熟した胎生種子は母樹から離れ落下します。落ちた場所がちょうど良い状態の地であれば、そこに突き刺さり根を出し、育っていきます。落下したとき満潮で水位が高かった場合は、プカプカ浮いてちょうど良い場所にたどり着くことができれば、そこに根付くんです。  

 (3)塩水に浸かっても枯れない。
 一般の植物に塩水をやり続けたら絶対に枯れますが、「マングローブ」は枯れません。これも「マングローブ」の大きな特徴です。マングローブも一般の植物と同様に「光合成」を行い、水分調節も行っています。しかし一般の植物とは違い、マングローブの根には淡水ではなく海水が常にあります。

 淡水の吸収は根の先端にある根毛細胞の浸透圧によって行われますが、浸透圧の違う海水をどのようにして吸収しているのでしょう? ヤエヤマヒルギ属の種類は根で塩分を少しだけ濾過(ろか)していることがわかっており、ヒルギダマシ属の種類は吸収した塩分を葉から排出することがわかっています。しかし、科学的なしくみについては、十分にわかっていません。 

 (4)海と森の2つの生態系を持ち合わせる。
 「マングローブ」周辺には海の動植物・森の動植物が存在しており、海と森の2つの生態系を持ち合わせています。マングローブ林を構成する樹木類・ツル類・シダ類・着生ラン類などの植物、その林の中に生息するサル・鳥などの大型動物、昆虫などの小動物、また水中に生える海草や水中に生息する貝・カニなどの底生動物やいろいろな微生物などの生物と、それらを取り巻く水や土などの環境から生態系が成り立っています。
  (注)「マングローブ」と言われている全ての植物が、上記の特色全てに該当しているわけではありません。

2.【マングローブの役割・用途】
 私たちも身近な植物をいろいろな用途に使っているのと同様に、「マングローブ」群生地近隣に住んでいる人達にとっては、「マングローブ」はとても大事な資源となっています。用途は建造材・燃料・染料・薬用・食用・生活道具など多岐にわたっています。そして、生態系の保全・地形、環境の保全などの役割としても重要な植物なんです。

3.【マングローブからの恵み】
 マングローブは他の植物より二酸化炭素の吸収量が多く、人間に必要な酸素をたくさん作ってくれます。栄養豊かな海を作り、フロンガスやダイオキシンで汚染されている地球を守るのはマングローブの自生林です。マングローブは地球、人間、そして小動物にとっても非常に大切な植物なんです。

4.【最後にひとこと・・・】
 いろいろな産業が発展することにより、人々は豊かな生活を送ることができるようになりましたが、その代償は大きくなっています。自然が破壊されたことにより生態系が狂い、地球の温暖化現象も進んでいます。
 マングローブについては植林など各地で行われていますが、そう簡単に元通り戻るわけではありません。
伐採はあっと言う間にできますが、育つまでには何十年と掛かります。できる限り自然は手を付けずに残したいものです。でもそれぞれの事情によって、それが難しいことであるのも事実だと思います。

 
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コメント(2件)

内 容 ニックネーム/日時
マングローブっていう「木」があるのだとばかり思っていました。
それにしても海水につかっているのに枯れないなんて本当に不思議です。
教えてくださってありがとうございました。
speranza
2009/01/13 21:57
speranzaさん
 テレビなどでもマングローブっていう「木」があるように説明しますから、知らない人が多いですね。
 それにしても、本当に不思議な植物です。
マサおじさん
2009/01/13 22:12

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